映画部門

特別上映

特別上映として、「サイレント映画特集」「おもちゃ映画とちびっ子ギャング」「京の映画」「大魔神上映特集」4つの特集をでお送りします。
サイレント映画特集では、世界の喜劇映画の原点を探る三つのプログラムからその魅力に迫ります。
おもちゃ映画とちびっ子ギャングでは、玩具映写機用に切り売りされた無声映画の断片で子どもから大人まで楽しんでいただけます。
京の映画では、海外の人から見た日本、京都という街を、スクリーンを通じて紹介します。
大魔神上映特集では、京都が生んだ特撮映画の代名詞的な映画「大魔神」をご紹介します。

サイレント映画特集 - 喜劇映画のルーツ ファッティとキートン

チャップリン、ロイドと並ぶ世界の三大喜劇王の一人・バスター・キートン。「偉大な無表情」と呼ばれた彼をデビューさせた抱腹絶倒のロスコー・"ファッティ"・アーバックル。ファッティとキートンの絶妙なコンビ映画を特集します。キートンのデビュー作を含む、3作品を上映。ファッティの名脇役を演じる“体を張った無表情”は、正に喜劇映画の原点。その魅力に迫ります。

上映情報
日時
10月17日(金) 16:15〜
会場
よしもと祇園花月
登壇
澤登翠(活弁)、柳下美恵(ピアノ)、新野敏也、太田米男、清水圭、サバンナ

出演

出演活弁:澤登翠
ピアノ演奏:柳下美恵
トークゲスト:新野敏也(喜劇映画研究会)

デブ君の女装(ファッティとキートンのおかしな肉屋)

監督
ロスコー・アーバックル
出演
ロスコー・アーバックル
バスター・キートン
作品情報
アメリカ/1917/21分
作品提供
喜劇映画研究会

デブの自動車屋

監督
ロスコー・アーバックル
出演
ロスコー・アーバックル
バスター・キートン
作品情報
アメリカ/1919/22分
作品提供
喜劇映画研究会

デブのコック

監督
ロスコー・アーバックル
出演
ロスコー・アーバックル
バスター・キートン
作品情報
アメリカ/1918/22分
作品提供
©2003 Milestone Film & Video

サイレント映画特集 - 日本喜劇映画の神様 斎藤寅次郎

「喜劇映画の神様」と呼ばれた斎藤寅次郎。
「男はつらいよ」のフーテンの寅こと車寅次郎の名は、喜劇の神様から取られています。ナンセンス喜劇のばかばかしさや人情喜劇など、生涯で200本以上の喜劇を量産した斎藤。小津安二郎とは兄弟弟子で、ほぼ同時期に活躍しました。しかし、彼の無声映画のほとんどが散逸しています。その魅力を語りながら厳選された3作品を一挙上映します。

上映情報
日時
10月17日(金) 13:30〜
会場
よしもと祇園花月
登壇
登翠(活弁)、柳下美恵(ピアノ)、太田米男、清水圭、COWCOW

出演

出演活弁:澤登翠
ピアノ演奏:柳下美恵

モダン怪談100,000,000円

監督
斎藤寅次郎
作品情報
日本/1929/15分
作品提供
NPO法人映画保存協会

爆彈花嫁

監督
佐々木啓祐/斎藤寅次郎
出演
谷麗光、柳井小夜子、小倉繁
作品情報
日本/1934/23分
画像・作品提供
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
 
協力
東京国立近代美術館フィルセンター
画像・作品提供:株式会社マツダ映画社

子宝騒動

監督
斎藤寅次郎
出演
小倉繁、出雲八重子、藤松正太郎
作品情報
日本/1935/34分

作品解説

貧乏人の子だくさん、福田さんちは間もなく七人目の子宝に恵まれる予定。ところが福田さんは失業中。
のんきに構えているものの、とうとう産気づき慌てて産婆さんを呼びに行くのだが、六人分の取り上げ料も払ってないので断られてしまった。なんと産婆は金満家の男爵家の豚のお産に出かけてしまった!なんとかお金を作ろうと四苦八苦。果たして。

おもちゃ映画とちびっ子ギャング

「おもちゃ映画って何?」大正から昭和にかけて普及した玩具映写機用に切り売りされた無声映画の断片のことです。
なかでも専用に作られたアニメ作品は、日本アニメのルーツと言えます。おもちゃ映画初体験にぴったりの『活動写真いまむかし』『怒涛のおもちゃ映画特集』をお贈りします。傑作『ちびっ子ギャングの突貫ガラクタ列車』(1924)は圧巻。子どもから大人まで楽しめるおもちゃ映画の世界へようこそ!

上映情報
日時
10月18日(土) 13:30〜
会場
よしもと祇園花月
登壇
山崎バニラ、太田米男、池乃めだか、内場勝則、月亭八光

出演

出演・活弁・演奏:山崎バニラ

活動写真いまむかし

監督
山崎バニラ
出演
山崎バニラ
作品情報
日本/2013/12分

怒涛のおもちゃ映画特集

構成
山崎バニラ
出演
山崎バニラ
作品情報
日本/2014/30分
画像提供:神戸映画資料館

ちびっ子ギャングの突貫ガラクタ列車

監督
ロバート・F・マクガワン
作品情報
アメリカ/1924
作品提供
喜劇映画研究会

京の映画

海外の人から見た日本、そして京都を、京都に根ざしている監督がそれぞれの視点で“京都”を描いた作品。観光で訪れるだけでは決してわからない京都を体感でき、京都という街を、スクリーンを通じて紹介します。

人間

監督
Cagla Zencirci
Guillaume Giovanetti
出演
吉野眞弘、李小牧、鮎川めぐみ
作品情報
日本・トルコ/2013/104分
画像提供
©Media Research, Inc. II Film
上映情報
日時
10月17日(金) 17:30〜
会場
イオンシネマ京都桂川 スクリーン9
登壇
吉野眞弘、李小牧、和島政子、鮎川めぐみ、谷元浩之

作品解説

古事記とギリシャ神話が絡み合う、奇想天外な化かし合い劇へようこそ。時はあっという間に過ぎ、男(吉野)に化けた狸は結婚し、中小企業を経営していたが、女に化けた狐はどこへ行ったのか?
人間は、一体何のために生きているのか?“愛”= 狐を探すため、吉野は不思議なファンタジーの旅に出る―

京都、早春

監督
戸田博
出演
林与一、新井晴み、山田昭二
作品情報
日本/2014/90分
画像提供
©SKELETON FILMS
上映情報
日時
10月18日(土) 15:50〜
会場
イオンシネマ京都桂川 スクリーン2
登壇
新井晴み、山田昭二、戸田博監督

作品解説

楠田健一は半年前に愛妻を亡くし、一人で喫茶店を営んでいたが、その妻の面影から離れられず、納骨も出来ずに日々を送っていた。しかし、ある出来事をきっかけに健一は納骨する決意をし、生まれ故郷の墓に向かう。そして健一は、その故郷の地で幼なじみの美しい女性と出会い、人生は流転する。

大魔神上映特集

大魔神像©KADOKAWA1966
1966年に大映京都撮影所で製作された、映画「大魔神」シリーズは「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の3部作からなる、京都が生んだ特撮映画の代名詞的な作品となっています。
1999年に開催された京都映画祭で制作された大魔神像を、2013年に補修をほどこし、かつて“映画の街”として栄えた京都市右京区太秦の「大映通り商店街」に設置されました。
今回の映画祭期間中、京都国際映画祭のシンボルとして、大映通り商店街から「大魔神」像を移設。“大魔神”を、リアルに体験出来る機会となります。
©KADOKAWA1966

大魔神

監督
安田公義
出演
高田美和、青山良彦、藤巻潤
作品情報
日本/1966/84分
上映情報
日時
10月16日(木) 21:10〜
会場
よしもと祇園花月
登壇
板尾創路、木村祐一

作品解説

1966年、大映京都撮影所で製作された特撮時代劇の代表作。大映京都の極めて高水準の撮影技術・美術による臨場感溢れる合成画面を実現、当時 この映像は世界中を驚愕させた。
戦国の頃、丹波・花房領での祭の夜、家老の大館左馬之助とその一味は謀反を起こす。両親を討たれた幼い忠文と小笹は、巫女の信夫とともに狼谷の洞窟にひそんで成長する。この山には魔神を封じた巨大な武神像がまつられており、領内に災いある時は防いでくれるという伝説があった。左馬之助ら悪の勢力が栄える一方、領民たちは困窮をきわめていた。
その時、少女・小笹の祈りに応えて武神像に魔神が乗り移り、大魔神が誕生! 大魔神は城下へ暴れ込み、すさまじい復讐をはじめる