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モスト・リスペクト賞を受賞したクリント・イーストウッド監督の傑作西部劇『許されざる者』を上映!

2014-10-18
レポート
18日、世界的に著名な俳優や監督を讃え、敬意を払う京都国際映画祭モスト・リスペクト賞を受賞したクリント・イーストウッド氏の代表作のひとつ『許されざる者』(1992)がよしもと祇園花月で上映されました。本作の上映後には、ゲストとして、池乃めだか、内場勝則、月亭八光、そして映画評論家のミルクマン斉藤さんが登壇しました。
イーストウッド氏が監督、主演を務めた『許されざる者』は、第65回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、編集賞の4部門を獲得。昨年には渡辺謙さんを主演に迎え、日本版リメイクもされたことも記憶に新しい傑作西部劇です。映画評論家のミルクマン斉藤さんは「僕がこの映画を初めて観たのはここ(当時は祇園会館という映画館)。僕のオールタイムのベストテンに入る作品です」とのことで、「善と悪との価値観を揺さぶられる作品で、結局、アメリカって暴力で成り立っているんだなということをはっきり言っている作品だと思います」とそのすばらしさを語ります。
ミルクマン斉藤さんによると、イーストウッド氏が芽が出たのは「40歳を過ぎてから」とのこと。「彼はマルパソ・プロダクションという制作会社を作って、ワーナーの傘下に入ったんです。そこで『ダーティハリー』でも何でもやったるから、その代わり好きなものを作らせろと言っていた人なんです」と解説。その話を聞いためだかは「そんな風にしたら借金を抱えて大変なんじゃないの?」と心配をしましたが、ミルクマン斉藤さんは「彼はB級映画出身だから、安いお金で面白い映画を作るんですよ。無駄なお金はかけません」と解説。「それって吉本じゃないですか!」と驚いためだかのコメントに会場は笑いに包まれました。
昨今の映画はデジタル上映が主流ですが、この日は35ミリフィルムでの上映となりました。これにはミルクマン斉藤さんも「今日は本当に貴重な機会だと思います。イーストウッドは画面が暗いのが当たり前で、フィルムで上映するとその美しさが際立ちます。皆さん、今日はええもん見はりました」と会場に笑顔を見せました。