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京都国際映画祭が、無事にフィナーレ!クロージングで未来へつなぐ

2014-10-20
レポート
10月19日(日)、4日間に渡り開催された京都国際映画祭も、ついにフィナーレです。祇園花月では、クロージングが行われ、様々な総括コメントが紹介されました。
司会の木村祐一と浜村淳にさん呼び込まれる形で、順番に映画祭に関わられた方々が登壇します。

まず初めに登場したのは総合プロデューサーの奥山和由。
「この4日間、オープニングから抜けるような青空の中で開催でき、とても良かったです。映画、アートを観に来場されたお客様が楽しんでいただき、エネルギーを感じることができました。1回目ですので、手探りなところもありましたが、今回の映画祭で土台ができ第2回、第3回とやっていけると実感しました」と、コメント。

続いて登場した京都市の藤田裕之副市長からは「クロージングということですが、これから始まる熱気を感じています。『京都は人を試す』という挑戦的なキャッチフレーズでしたが、京都市の行政にとってもチャレンジの多いイベントになりました。京都は東洋のハリウッドと呼ばれていますが、改めて京都の街全てが映画のスタジオとして、モニュメントとして発展していくことを願っています」と、希望に満ちたメッセージを頂きます。

アートプランナーのおかけんたは「『映画もアートもその他ぜんぶ』をテーマの元、アートプランナーとして各イベントで動いてみて、とにかく自分自身がまだまだ未熟者であるというのを思い知らされました。様々なアート作品・伝統工芸を目の前で観察し、一般的に完成品しか見ることはできないが、その完成までの工程を見ることにより職人さんの凄さ、素晴らしさ、そして感動を与える力があるということを改めて知ることができました。『京都は人を試す』という言葉の通り、この映画祭の中で沢山の事を試されました。そして京都の人の温かさにたくさん触れることが出来ました」と、コメント。
そして、様々な才能あるクリエイターの発掘と育成を目指す「クリエイターズ・ファクトリー」の授賞式が行われ、審査員と受賞者が登壇されました。各授賞者は、映像部門は「ネクタイと壁」の山本亜希さん、アート部門(一般の部)は「線香少女」の原田有希さん、(子どもの部)は「みんなのおうち」の松尾千穂さんです。
続いて、三船敏郎賞を授賞した役所広司さんが登壇し「これからも映画祭が発展し、ここ京都で、素晴らしい映画が生み出されるのを祈っています」と、一言頂きました。合わせて、各賞の受賞者紹介が改めて行われます。牧野省三賞は木村大作さん、モスト・リスペクト賞はクリント・イーストウッドさん、モスト・リスペクトin Paris賞はイレーヌ・ジャコブさんです。
吉本興業の吉野伊佐男代表取締役会長は、各賞受賞者に対しお祝いの言葉を、企画や運営に携われた方々に感謝の言葉を述べられます。そして「映画祭で勉強させて頂いたことを、吉本興業グループとしても、どんどん本業に活かしていきたい」と、力強くコメントされました。
最後に登壇した実行委員長の中島貞夫監督は「京都国際映画祭が終わりました。今年から始まり、以前に行っていた『京都映画祭』とはかなり形の変わったものになりました。今までの映画祭は文化の要素が強すぎましたが、今回は規模を拡大し、何でもありの中から新しい映画祭の形を作ることが終着点でした。映画祭の規模としては4日間という規模もまだ小さいものでしたが、これからに期待して頂きたいです。また、市民の皆様に楽しんでいただくには祭りの要素が必要です。吉本興業にご協力頂き、市民の皆様が楽しんでもらえるようにしていきたいです。何でもありの新しい映画祭の形をこれからも皆さんに楽しんでもらえればと思います」と、映画祭を総括し、閉会宣言に代えて「よーい。どん!」と、新たな始まりを宣言!未来につながっていく映画祭にふさわしい幕切れで、クロージングセレモニーは終了しました。