10月18日(土)、イオンシネマ京都桂川で「SoftBank presentsお笑いLIFEショートフィルム上映会」が行われました。
「お笑いLIFE」とは、感動、喜び、便利などより生活と密着した新しいスマートフォン時代のお笑いソフトバンクモバイルが提供するコンテンツのひとつ。芸人さんが監督となり制作した短編映画が配信されています。
今回のプログラムでは、フルーツポンチ・村上の『ベンチ』、品川庄司・庄司の『ゼンラー』、バッファロー吾郎・竹若の『フリスビー』、チーモンチョーチュウの白井の『したうち』、ジューシーズ・松橋さんの『テキテキ』、笑い飯・西田さんの『間違える男』の計6本を上映。それぞれの持ち味が出ている作品に会場内は終始、笑いに包まれていました
上映の合間に行われた芸人監督スペシャルトークショーには、MCを担当した若手芸人・えんぴつ消しゴムの2人に呼び込まれ、バッファロー吾郎・竹若、フルーツポンチ・村上、ショートフィルムの監修を手がけている木村祐一が登場。それぞれの監督作品について木村から質問が飛びました。
村上自身が「1番憧れている」告白のシチュエーションがテーマになった『ベンチ』では、演じる女優さんとの「かわいい言い方」イメージのズレを擦り合せるのが大変だったこと。最後の一投がうまくキャッチできないジレンマで壮大なストーリーが展開する、竹若の『フリスビー』では、理想のスピード&角度が出せないなど、現場から生まれた苦労エピソードが披露されました。
3人とも“監督”を経験している共通点から、「撮影現場の合図はどのように言うか?」という話が広がりました。木村は「(監督と並行して出演もしているので)スタートだけは助監督さんに言ってもらうけど、カットは自分で掛ける。(少し落ち着いたトーンで)「はぁい、オッケイ」って言うんですよ。それから『ちょっとすいません』とモニターを見に行く。端から見たら『あの人、映画好きなんやろな〜、ひとりでやってはるで』ってね」と照れながらも映画愛をにじませ語っていました。続いて、竹若は「(『フリスビー』が監督作として)1回目ということもあるんで、『よーい、スタート!』とすごい優等生な感じにやってみました」と清々しい伸びやかな声を響かせていたそう。そして現場では監督業にすっかり没頭していた村上は、「『よーい』は、照れがある。それを振り払うために、『みんなでいいものを作りましょう!』って。もともとシャイなんで、一か八かの掛けに」と、明るい空気が現場に流れるように心がけたとのこと。これには木村も「監督がピリピリしていたらあかんもんね」と賛同。三者三様の監督スタイルを語り合いました。
最後に、木村が「芸人のみなさんにショートフィルムを作ってもらいたい」という気持ちになったきっかけについて述べられました。ある映画祭で出会った『ピアノ調律師』というフランスのショートフィルムで、盲目のふりをした男に降り掛かかる事件を描いたサスペンスで、その幕引きに衝撃を覚えたそう。シリアスなその作品と反対に、「芸人がお笑いをテーマに短編を作ったら?」というアイデアが浮かんだのが始まりだったことを打ち明けていました。さらに木村から竹若、村上へ「2作目、3作目と作ってください。構想とかあるでしょう?」と次作のオファーが。村上は「思い切ってコント原作をやってみたい!」と意気込みに溢れたコメントを発言。
近く、新たな作品の誕生を予感させるものでした。