10月18日、京都国際映画祭で「モスト・リスペクト in Paris賞」を贈られたフランス・パリ出身の女優、イレーネ・ジャコブさんが主演した1994年公開の映画『トリコロール 赤の愛』がイオンシネマ京都桂川で上映され、併せて行われたトークショーにフルーツポンチの亘健太郎、村上健志が登場しました。
『トリコロール 赤の愛』は、ポーランドの名匠、クシシュトフ・キェシロフスキ監督がフランス国旗の3色をモチーフに製作した「トリコロール」3部作の最終章。赤が象徴する“博愛”をテーマに、イレーネさんが演じる純真な女学生・ヴァランティーヌと、孤独な元判事の心の交流を描いています。イレーヌさんの透明感溢れる美しさと、瑞々しい演技が多くの映画ファンを魅了し、3部作の中でも特に人気の高い作品です。
16日に行われたオープニングセレモニーのレッドカーペットにも登場し、映画祭を満喫しているフルーツポンチ。亘は「僕らも映画には出させていただいてるんですけど、出番はほんのちょっと。なのに、レッドカーペットを歩かせていただいて、そうそうたるスターみなさんを間近で見られて得した気分です!」とご満悦の様子。村上も「気分が高揚しますね。ウキウキしました!」と感激を語り、レッドカーペットの感触は?と聞かれると「低反発ですね!」とフワフワの足ざわりを表現し、笑いを誘っていました。
さて、そろって「映画は大好き」という2人。亘は「3歳のせがれが一緒なのでアニメとか子ども向けの作品を見ることが多い」そうで、最近では「動物ドキュメンタリー映画の、動物目線で撮ったすごい映像にビックリした」とか。一方、村上が好きなのはズバリ「恋愛映画」。「やっぱり、表現の根本は“愛”ですから!」と熱い表現論をいきなりぶち上げ、亘が呆気にとられる(?)一幕も。
続いて話題は、『トリコロール 赤の愛』のヒロイン・ヴァランティーヌの恋愛について。遠距離恋愛中のヴァランティーヌは彼に浮気を疑われ、電話で行動を問いただされてしまいます。実は男性の方がヤキモチ焼きなのでは?と聞かれた村上は「これは言わせてください! 女性だってそうでしょ?『なんで電話くれないの?』とか。ヤキモチは男女問わずです!」と反論。「男ってピュアなんですよ」とまたも熱く語り出し、恋愛トークはヒートアップ!
そんな村上は、かつて映画学校に通って真剣に俳優を目指していたこともあり、今も「俳優をあきらめてません!」とのこと。そこで、「自分が恋愛映画に出るとしたらどんな作品?」をテーマに夢を語る妄想トークも繰り広げられました。村上は「普段は悪口を言い合ってケンカばかりしているような男女が、いつしか『これが恋?』と気づく」というストーリーの映画を熱望。一方、既婚者の亘は「ドロ沼の不倫劇に出たい」と危険な願望を披露しましたが、実生活では奥さまとラブラブだけに「実際には絶対にありえないから」というのがその理由だそうです。
最後は上映作品にちなみ、「トリコロールの赤が意味するのは“愛”。では、“青”と“白”は?」というクイズにフルーツポンチが挑戦。村上が「青は意外と……真っ青な空?」と答えると、亘がすかさず「じゃあ、白は雲?」とコンビ技で解答を。ちなみに正解は、青が「自由」、白は「平等」ですが、意外にメルヘンチックな2人の発想に客席から拍手が起こっていました。