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兵庫県・淡路島を舞台に描くピュアなラブストーリー『摂氏100℃の微熱』舞台挨拶に平愛梨らが登壇

2014-10-17
レポート
10月17日(金)、イオンシネマ京都桂川にて、TV DIRECTOR’S MOVIE部門『摂氏100℃の微熱』が上映されました。上映後には舞台挨拶があり、主演の平愛梨さんをはじめ、松田洋昌(ハイキングウォーキング)、川畑泰史(吉本新喜劇)、ちすん、岡本浩一監督が登壇。作品を見終わったばかりのお客さんたちに向け、撮影時のエピソードなどを披露しました。
 
兵庫県・淡路島を舞台にした純度100%のヒューマンラブストーリーでヒロインを務めた平さんは、艶やかな振袖姿で登場。「今日は足を運んでいただいてありがとうございます」と挨拶すると、大きな拍手が起ります。

岡本監督は「今年2月に、淡路島や神戸など主に兵庫県で撮影しました。来年1月に公開となりますので、今日見た感想をぜひ共有してください」とPR。「実はまだ見てないんです…」とぶっちゃけ告白をした松田は、「今日も(会場で一緒に見たかったが)時間の都合で見られず、あまり語れません。申し訳ありません」と挨拶ならぬ“お詫び”から入り、笑いを誘いました。

川畑はお客さんの入りをかなり気にしていたようで、「今日はたくさん入っていただいてありがとうございます!」とお礼を。「(イオンシネマ京都桂川の)オープン初日に舞台挨拶ができてうれしい」と笑顔のちすんも、まだ作品を見ていないそう。「今日は上映前の舞台挨拶だと思っていて、その後に皆さんと一緒に見られたらと思っていたのに…」と、少し残念そうでした。

出来上がった作品を見ての感想をきかれると、平さんは「こんなに純粋な恋愛があるんだな、とほっこりしました」。岡本監督については「絶妙なタイミングの選曲に監督のセンスがうかがえて…一緒にお仕事できてよかったなと思います」と賛辞を。好きなシーンをきかれると「兵庫県の美しい背景はもちろんですが、(相手役の)青柳翔さんの登場シーンでは(青柳さんが)王子に見えた。自転車に乗ってうれしい時や悲しくなる時、焦る時などいろんな気持ちを表現させてもらえたこともすごく楽しかったです」と答えました。
川畑は、もちろん自身の出演シーンがお気に入り。店内しか映らないシーンなのに、わざわざ淡路島で撮影したことに驚いたといい、「いってみれば難波や東京でもいいのに、淡路島の『よう見つけてきたな』という雑貨屋さんで撮影した。それだけ力が入ってるシーンなんです」と熱く語ります。
すぐに答えられず「ちょっと考えさせてください」と訴えたのは松田。待たせた末に、「新幹線で撮影に行ったのに、雪がひどくて名古屋あたりで止まってしまい、戻ったこと」と、シーンではなくエピソードを挙げてしまい、周囲からブーイングを受けていました。自身にとって最初の撮影シーンとなった、カフェでのシーンを選んだのはちすん。「サイダーを飲んでガトーショコラを食べつつお話しするシーンだったんですが…2月の淡路島は寒い!」と当時の苦労(?)を思い出していました。

また、この作品では阪神・淡路大震災がひとつのキーワードとなっていますが、平さんと岡本監督はともに兵庫県出身。岡本監督は、衣装合わせで初めて平さんに会った際のエピソードに触れ、「その日、平さんは熱があり、まだ台本をしっかり読めていなかったが、『青柳翔くんの衣装合わせの時間を利用してもう一度読みます』と。その後の読み合わせでは、『監督、読んできました。私、体験しているのでスッと入ってきました』とおっしゃってました」と明かしました。平さんは小学校4年生の時に震災を経験、「まだ子どもで『お父さんがお家を揺らしている』と思っていたんですが…。台本を読むと、電気が消えて暗くなると怖いなど、リンクするところが多かった」とのこと。だからこそ、より自然と役に入り込めたようです。

この後、トークは、残念ながら欠席となった青柳さんにも及びます。岡本監督曰く「礼儀正しく好青年。昔はやんちゃだったと聞いていたが、紳士で役にぴったり」。平さんは「陸(青柳さんの役名)様〜!という感じ(笑)。今日は本当に残念がっていて、『僕の分も頑張ってください』と言ってました」と話しました。
さらに、「テレビと映画の違い」についても質問が。岡本監督は「本質的には変わらないと思っていますが、今回、意識したのは『淡路島で撮ること』。地域性や自然を大スクリーンで出せれば、と。テレビだとどうしても芝居中心になりますが、景色などもじっくり見られる作品にしたかった」と回答。特にこだわったのは海辺のシーンで、「『海がキラキラしてないと撮りたくない!』と言って。最初はダメだったけど、最後には驚くほどキラキラしていて、狙った通りに撮れました」。平さんも「夕陽がすごいキレイでしたよね。写真をいっぱい撮りました」と楽しそうに振り返ります。
ほかに川畑は「映画の中では絡みがないのに、待ち時間がずっとちすんと一緒で。(民家を借りて楽屋にしていたため)こたつに入ってあーだこーだ話したのがすごい思い出になってます(笑)」とも。松田は「僕は3日間ぐらいの撮影だったんですが、その間ずっと気付かれないように愛梨ちゃんを見ていました」と不気味な発言をし、周りから「怖い!」と声が飛んでいました。

最後は、全員が改めてメッセージを。岡本監督は「公開前に見ていただけたのは本当にありがたい。皆さんの感想や意見が、見ていない方に伝播して、ひとりでも多くの方に見ていただけたら」と期待を込めます。「まずは自分が見ることを最優先に考えたい」と笑わせた松田は、公開時には、自分も映画館に足を運ぶことを誓いました。川畑は「映画は大スクリーンで見るもの。僕も公開時はぜひ劇場で見たい」と宣言。これを聞いたちすんも、「私もこのまま公開まで見ずに、皆さんと一緒にまた映画館で見るようにしたい」と決意していました。
平さんは「ひとりで生きていくより、誰かと出会って、過去に受けたトラウマも一緒に克服して生きていけたらな…という、本当にほっこりさせてもらえるラブストーリー。クチコミが大事だと思うので、ひとりでも多くの方に皆さんがいろいろと言い伝えていただけたらなと思います」と呼びかけ。締めくくりに「2015年1月24日の公開日には、ぜひまたここで舞台挨拶をさせていただたい」との言葉が飛び出すと、会場からひときわ大きな拍手が起こりました。