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ついにワークショップも最終回! 絵蝋燭にチャレンジ

2014-10-19
レポート
元・立誠小学校で連日行われてきた、日本の伝統工芸のワークショップも、映画祭最終日となる19日(日)に行われた「和蝋燭」が最終回。
1887(明治20)年創業、京都伏見の老舗「中村ローソク」の4代目店主、田川広一さんの指導のもと、「絵蝋燭」にチャレンジしました。
家庭用から寺院・神社向けまで、幅広く和蝋燭を提供してきた和蝋燭職人の田川さんは、「もともと和蝋燭は、ハゼという木から油をとりますが、米ぬかやパームやしの油も使います。動物の油は殺生にあたるので、仏事で使う和蝋燭には使いません。油煙も少ないので、すすを払ってあとは水拭きをすれば大丈夫です。油煙が上がる蝋燭を使うと、洗剤で洗わなければいけないですし、金箔も痛めてしまいます。そういうこともあって、お寺では和蝋燭が使われているのです」と説明。
田川さんによると「絵蝋燭は仏壇のお花の代わり」とのことで、「絵の付いた、柄のついた蝋燭は、キャンドルではなく、お花のイメージで使ってください。絵を描いた蝋燭はせめて1年は飾ってください。仏壇がなければ、玄関、リビングなどに飾っていただいても構いません」と注意を促しました。
そしてその後は、和蝋燭の絵付けワークショップを実施。
参加者の皆さんは、アクリル絵の具を使用して蝋燭に絵を描いていきます。
田川さんも「絵柄は自由です。あまり迷わずに、自分が気に入った通りに、パッと思った通りに描くと案外いいものができますよ」とアドバイスを送りました。

この日の参加者はほぼ全員が女性でしたが、その中で2人だけ男性の姿が。
彼らはYouTube芸人の、森のきのこ。二人は真剣なまなざしで絵を描いていました。
「雪景色」を描いた森本大百科は「絵を描くのは楽しいですね」と笑顔。犬好き芸人のしいたけは「犬」「京都タワー」、そして「両親」を描き、「これは両親にプレゼントしたい」と満足げな顔を見せました。
この日は箱が用意されており、この完成した絵蝋燭を箱に収納して持ち帰りました。皆さん、きっといい思い出になったことでしょう。