これから公開を控える話題作などを中心に、バラエティ豊かな作品を劇場公開に先駆けて一足早く上映する京都国際映画祭の特別招待作品。
10月18日(土)にはイオンシネマ京都桂川にて大泉洋さん、新垣結衣さんの主演映画『トワイライト ささらさや』が上映されました。
映画『トワイライト ささらさや』は、人の身体に乗り移って現れる亡き夫(大泉洋)と、ささらの町の風変わりな人々に支えられて息子と二人で生きていくサヤ(新垣結衣)を中心に綴られる、人と人の温かな絆が生んだ奇跡の物語で、涙なくしては語れない感動作です。
上映後の舞台挨拶では、応援芸人のヤナギブソン、宇都宮まきが登壇。映画にまつわるトークショーを繰り広げました。
大泉さん扮するユウタロウに自分を重ね、お父さんとの思い出を振り返ったヤナギブソン。
8年前に結婚する際、お金に困ったヤナギブソンは、疎遠だった実の父親に連絡を取り、お金を借りるため会いに行ったそうです。
「母親はすでに亡くなって、今は親父が一人で住んでいるんですけど、数年ぶりに家に行ったら、親父が寿司を取ってくれてたんです。それだけでグッと来て。そして、貸してくれと頼んでいた10万円をくれたんです。親父とはほとんど思い出もないし、思い入れもなかったんですが、10万円が入った封筒を持ってバイクで帰っている途中、ずっと涙が止まりませんでした」と、家族という存在は特別なものであると実感したエピソードを明かしました。
宇都宮はその逆パターン、お父さんが実家に帰る際にお小遣いとして10万円を渡したそうです。
「お父さんはそのお金を握りしめて、愛媛の道を歩きながら涙が止まらんかったって言ってました」。
『トワイライト ささらさや』は、主人公のユウタロウが誰かに乗り移り、妻のサヤを守るというストーリー。
そこで一日だけ乗り移れるなら誰に乗り移りたいかを聞いたところ、ヤナギブソンは即答で「まきちゃん」と宇都宮を指定。
宇都宮に乗り移り、真っ先に吉本新喜劇の女性楽屋に行き、あることないことを女性座員に吹き込み女同士のドロドロや女性芸能人の本性を見たいそうです。そして最後は裸になって体を観察して、一日を終えたいとか。
人間関係崩壊の危機(!?)に「そんなことされたら、翌日から新喜劇に行けないのでやめてください!」と、たとえ話とはいえ、宇都宮は必死で阻止していました。
一方宇都宮は、最近コンパに行くものの、吉本新喜劇座員である森田まりこ共々全くモテないそうで、コンパからの帰り道に「私らピエロやん!」と言い放つことが続いているとか。
そこで、「かわいいアイドルに乗り移って、コンパでモテまくりたいです」。
また奇跡体験のエピソードも。
ヤナギブソンは、奥さんとケンカしたある日、1歳半の娘に「どっちが悪いと思う?」と聞いたところ、二人の似顔絵に向かって無言で同時に二人の顔を指さしたそうで、「娘がどっちも悪いと言っているようで、その時は本当に反省しました」。
宇都宮は、家が貧しく、食べる物に困っている時代に奇跡的な体験をしたそう。
お腹を空かせて街を歩いている時、一番好きな鶏肉が道端に落ちていたそうです。
「一羽丸々のむっちゃでっかい生肉が落ちてたんですよ。持って帰ったらお母さんにそこまで落ちぶれたのかと言われるんじゃないかと思って、あきらめて素通りしました」。
田舎暮らしについても盛り上がりました。
奥さんのお義母さんのご実家がある三田に、毎年夏になると遊びに行くというヤナギブソン。
「みんなで行って、バーベキューとかするんですけど……誰が興味あんねん!」と、このトークショー初のギャグを披露、出ました!!と盛り上がりました。
最後の話題は「愛される」ということについて。
「親こそが、見返りのない愛を注いでくれる唯一の人。親はすごいなと思います」と宇都宮。
ヤナギブソンは「自分さえよければいいという人生は意味が薄い感じがしたんです。そうならないためには、次の世代に何かを残すことだと思うんです。感謝する、されるは関係なく、何かをすることで相手がちょっとでもプラスになればいいなと思うようになって。そういうことを心掛けていたら、自分のことしか考えていない人が見えてくるようになって、引きずりおろしたくなります」と、父親になったからこそ、考え方がかわってきたとか。
それからヤナギブソンの独壇場で愛妻トークが始まろうとしたのですが、話の冒頭で宇都宮が「誰が興味あんねん」とバッサリ。それがとても気持ちよかったそうで、「これからも使わせていただきます!と張り切っていました。