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10月16日(木)から19日(日)の『京都国際映画祭 映画もアートもその他もぜんぶ』開催に先がけて、9月13日(土)からアート部門の先行企画『鉄拳のパラパラマンガの世界展』、宇治茶監督作品『映画 燃える仏像人間』展、『タイ北部に住む少数民族の子供たちの作品展』が京都市立芸術大学ギャラリー『@KCUA(アクア)』にて開催中です。
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9月13日(土)、SILENT@KCUA2014(サイレントアクア)及び大塚朝子個展、ならびに京都国際映画祭合同レセプションが開催されました。まずは主宰者ご挨拶として、館長の鶴田憲次氏、京都市立大学学長・建畠晢氏、さらに来賓の門川大作京都市長といった方々からご挨拶がありました。
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京都国際映画祭を代表して、おかけんたと『燃える仏像人間』の宇治茶映画監督がご挨拶。まずおかけんたは「京都市立芸術大学ギャラリー『@KCUA』さんのご厚意で、京都国際映画祭の先行企画を開かせていただくことにお礼申し上げます」と感謝の言葉を。さらに「京都国際映画祭は、もともと京都映画祭がありまして、今年から吉本興業がお手伝いをさせていただき、『京都国際映画祭』という形でやらせていただいております」と映画祭を説明。
続いて「世界を探してもどこにもないような映画祭をこの京都でぜひともやらせていただきたいということで、『京都国際映画祭 映画もアートもその他もぜんぶ』というタイトルが付いております。その通り、京都という町は映画ですと太秦映画村や古い映写機がたくさんございます。そのほかにも芸術大学さんなどでアーティストがたくさん育っている町です。そこで、ぜひとも映画もアートという大きなカテゴリーとしてひとつに括りまして『映画もアートもその他もぜんぶ』という形で、今回は先行企画として展覧会を3つ、やらせていただいております」と京都という町への思い、先行企画の展覧会について語りました。
3つの展覧会の説明も。まず映画部門は、2階で開催中の宇治茶映画監督作品『映画 燃える仏像人間』展では、『燃える仏像人間』の上映、原画や絵コンテなども展示。宇治茶監督とは、宇治市在住の映画監督。大学在学中から“劇メーション”という映像表現に取り組み、自身で作品づくりをスタート。『燃える仏像人間』は宇治茶監督のデビュー作です。宇治茶監督本人いわく、「紙に絵を描いてそれを切って割り箸に付け、人形劇のような形でカメラに収めていき、映像作品にしています。去年公開させていただいたもので、80分の長編映画です」とのこと。
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とくに映画で使われた紙人形たちの原画の展示は衝撃的! 展示のお手伝いをしたというおかけんたは、「(原画を展示するための)爪楊枝を4パック使いました。こんなに爪楊枝を使うことはない、というぐらい使いましたね。すばらしいインスタレーションになっているので、ぜひよろしくお願いします」とPRしました。
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さらに同じく2階で開催されている「鉄拳のパラパラマンガの世界展」も紹介。原画の展示を始め、作品の上映コーナー、パラパラマンガ体験コーナーもあり、国内外から高い評価を受ける鉄拳の世界が堪能できます。
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1階奥では『タイ北部に住む少数民族の子供たちの作品展』を開催。おかけんたがこの展覧会への思いを語ります。「タイは紛争が絶えない国です。そのなかで少数民族の子供たちは紛争があるたびに住んでいる家を移り、友達とバラバラになったり、学校にも通えず、文房具も買えないという方々がたくさんいます。そういう子供たちが、日本式の版画に初めて挑戦しました。ワークショップという形で約2時間、タイの子供たちがたくさんの版画を作ってくれました。本当に素朴な作品です。京都国際映画祭では『クリエイターズファクトリー』という公募展もあるんですが、子供の部を設けており、今回のタイの子供たちの版画は、『初めて版画をした子供たちが2時間でこんな作品が作れるんだ』という象徴的な形として展示させていただきました」とのこと。この子供たちの版画は1枚5000円で販売。その売り上げを、タイの少数民族の子供たちへの寄付とさせていただきます。
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合同レセプション終了後、おかけんたが門川大作京都市長をアテンド。『タイ北部に住む少数民族の子供たちの作品展』では、門川京都市長と温かみのある作品の数々を案内しました。
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『京都国際映画祭 映画もアートもその他もぜんぶ』をひと足早く楽しめる3つの展覧会、ぜひお見逃しなく!
第1回京都国際映画祭・映画もアートもその他もぜんぶ 先行企画
鉄拳のパラパラマンガの世界展 /宇治茶監督作品 映画『燃える仏像人間』展/タイ北部に住む少数民族の子供たちの作品展
会場:京都市立芸術大学ギャラリー『@KCUA(アクア)』内 ギャラリーA、B、C
日時:2014年9月13日(土)~9月21日(日)11:00~19:00(最終入場~18:30)
休館日:9月16日(火)
観覧料:無料