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鉄拳のパラパラ漫画を実写化!男女そして家族の愛を描く『振り子』舞台挨拶に松井珠里奈らが登壇

2014-10-17
レポート

10月17日(金)、イオンシネマ京都桂川にて、TV DIRECTOR’S MOVIE部門『振り子』が上映されました。同作品は鉄拳のパラパラ漫画の実写化で、振り子時計が見守った男女、そして家族の笑いと涙のストーリー。上映後には舞台挨拶が行われ、板尾創路、松井珠里奈さん、研ナオコさん、竹永典弘監督が登壇しました。
 
サキ(小西真奈美さん)の父を演じた板尾は、「スタッフ、キャスト一同が心を込めて作りました。映画は見てもらわないと作った意味がないので、ひとりでも多くの人に見ていただきたい。『よかったな』と思ったら、お友達にも勧めてください」とPRを。
松井さんは、大介(中村獅童さん)とサキの娘役。この日は客席でお客さんと一緒に作品を鑑賞したそうで、「撮影中、周りの方々に支えていただいているという愛や温かさを感じましたが、作品をスクリーンで見て、それをまた改めて感じました」としみじみ。「同世代の方はもちろん、幅広い年代の方に見てもらいたい。人はひとりでは生きていけない。支えがあるからこそ自分がいるんだということを感じ取っていただけたらうれしいです」と語りました。
 
映画の冒頭で、武田鉄矢さんとコミカルなかけ合いを披露した研さんも、松井さんとともに場内で作品を見たそうで、「胸がいっぱいになっちゃって……この作品に参加させていただき、それだけで幸せ。すごい作品ですね! 監督!」と興奮冷めやらぬ様子。一方で「(映画の中では)珠里奈ちゃんのオヤジギャグがなかったのでホッとしました」と笑わせることも忘れません。竹永監督からは、研さんと武田さんのやりとりがほぼアドリブだったとの裏話も。「台本には『ケンカしている』としか書いてなかった」とのことですが、それを全く感じさせない自然な演技で、客席からは驚きの声があがっていました。
 
竹永監督は「(鉄拳のパラパラ漫画の)白黒の世界に、たくさんのキャストの方が色をつけてくれた。自分で言うのも何ですが、なかなかいい映画に仕上がったなと思います」とニッコリ。製作の経緯についてきかれると、「(漫画を)偶然に見て感動し、人目もはばからず泣いてしまった。いつか実写化したいと思っており、今回、映画化させていただくことになりました」と説明しました。
 
映画で描かれる夫婦の関係について、板尾は「『親しき中にも礼儀あり』というが、お互いを尊重し合って人生を築いていく……そういう夫婦っていいなと思います」とコメント。松井さんは家族のあり方を考えさせられたようで、「仕事でなかなか実家に帰れず、家族でご飯を食べる回数も減っていますが、食卓のシーンで『一緒にご飯食べるって大切だな』と思いました」。ちなみに映画の中では結婚式のシーンもあり、「これまでお仕事でウェディングドレスは何度か着ていますが、相手役がいるのは初めてで、めちゃくちゃ緊張しました」と語っていました。

「今だから話せる」エピソードも飛び出しました。監督は、研さんがメイクをしてロケ現場となった店舗でスタンバイしていたところ、カメラが回っていない時に普通のお客さんが買い物に来てしまったという“秘話”を紹介。「『(お客さんが)撮影やってるの? 誰か有名人でも来てるの?』と聞くので、『武田鉄矢が来てるよ』と教えました。私のことには一切気付きませんでした」という研さんの告白には、思わず笑いが起こっていました。板尾は、あるシーンに鉄拳が素顔でカメオ出演していることも明かしました。「子役の子が自分の子ども時代にそっくりでびっくりした」というのは松井さん。大の子ども好きだけあり、一緒に写真を撮ったりして交流することで、緊張がほぐれたと話していました。

最後は再びひとりずつ、お客さんへメッセージを。「鉄拳くんもすごく感動して喜んでいて、ホッとしています」というのは板尾。松井さんは「もう一度、次は家族と一緒に見たい。皆さんも、大切な人と一緒に見ていただけたら」。「うちの父と重なるところがあって……」と、2年前に他界した父にしばし思いを馳せた研さんは、「人を思う気持ち、心、時間を大切にしていただきたいです」。竹永監督も「一秒一秒を大切にしてほしいと思って作りました。ぜひ周りの人にも宣伝を」と呼びかけていました。