京都国際映画祭 アート先行企画第3弾
タムラサトル 「愛マシーン」
京都駅ビルB2 ポルタ キューブ 連絡通路
2014.10.6-10.12 10:00-20:00
京都駅ビル地下2階にあります ポルタ と キューブ、その2つを繋ぐのが老若男女が行き来する連絡通路。
足早に通りすぎる人、お喋りをしながら移動する人。
けど、この1週間は違った。
歩くスピードが落ち、皆が西の方を向き、気が付きゃ写メール撮りまくり。
それもそのはず、
普段は何もないスペースに黒光りする鉄の塊がどーん!
その正体とは・・
タムラサトル「愛マシーン」
メタリックなボディに「カタカタ」と音を立てて回る ″愛″ 、緩んで ♪ブヨ~ン ブヨ~ン♪ とキュートな表情を魅せるループチェーン。
それに群がる、迷える子羊たち。
″愛″ の絆は鉄のように固く、歯車とチェーンが油ギッシュにグイグイと絡み合う。
機械は工場で稼動しているのが本来の姿。
がしかし、これはただただ ″愛″ という一文字が緩ぅ~く回っているだけ。
いぃ~んですそれで!
愛が機械的になっていないか?
愛を見失いマシーン化していないか?
『第12回岡本太郎現代芸術賞』で特別賞を受賞した タムラサトル 氏が、その後に制作された渾身の 250×205cm 重量約400kg の 【愛の装置】。
(・・この迫力と美しさ!)
転換スイッチを入れなければいけないのは、ひょっとしてあなた自身かもしれません。
その「愛マシーン」の生みの親 タムラサトル 氏は、この秋は大忙し!
栃木県立美術館、岡本太郎賞関連の展覧会、銀座のビル取り壊しの前に開催される注目の「THE MIRROR」などなど。
やはり勢いのある作家さんの作品には人を惹き付ける魔力があり、台風情報で言うところの「体がもってかれる」レベルの何かがそこにはあります。
映画もアートもその他もぜんぶに共通する、ワンステージアップさせてくれる必要不可欠な要素
存在感、コンセプト、クオリティー
それを今回、この「愛マシーン」で学ばせていただきました。
「京都は人を試す」
うーん、深い・・・。
(おかけんた)